メリットから考える裁判員制度

手紙03この制度のメリットについて述べる前に、法治国家と法の支配の違いについて述べる必要があります。
まず法治国家とは近代ドイツが確立した国家体系で、国家そのものが立法機関となって法を制定・執行することのできる体系です。
これを古代ギリシアの哲学者であるソクラテスは「悪法も法なり」と解きました。
分かりやすい例がフランスなどの絶対王政です。
結果的に、市民革命によって中央集権的な国家が打倒され、市民社会の礎が作られます。
もはや法律を国家に任せることはできません。
そこで、権力を司法・立法・行政に委譲しようという発想が生まれます。三権分立ですね。
権力の強さを法によって制限するため、新たに法の支配が提唱されました。
これによって、権力者も法律に従うという、立憲主義・民主主義の原則が確立していきます。
裁判員制度は民主主義社会において、法の支配を代表例とも言える制度かもしれません。
市民が裁判官の補助役として罪人を裁く唯一の機会だからです。裁判の公正化を図るという意味では画期的な制度ですね。
ちなみに、英語ではレイマンコントロール(Layman Control)と言います。直訳すると「素人による統治」という意味です。
裁判の公正化を図ることによって、民意を反映しやすくなる事は最も大きなメリットの一つではないでしょうか。

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